木質バイオマス発電事業を手がけていた北海道バイオマスエネルギー(北海道)が特別清算
北海道バイオマスエネルギー(株)(TDB企業コード:698021580、資本金4億9900万円、登記面=北海道上川郡下川町西町958-1、代表清算人塚田聡氏)は、10月15日に旭川地裁より特別清算開始命令を受けた。 当社は、2017年(平成29年)5月に設立された木質バイオマス発電業者。三井物産(株)が収益拡大の一環としてバイオマスエネルギー事業を目的に設立し、その後、北海道電力(株)も出資していた。下川町と当別町に発電所を有し、小型分散型の木質バイオマス発電事業を展開。間伐材を加工してつくるペレットを燃料とした熱電併給プラントを建設し、発電した電気は再生可能エネルギー固定価格買取制度に沿って販売していた。 しかし、原木は下川町内など道北の森林から調達していたものの、コロナ禍のウッドショックの影響により原木価格が高騰し、採算が悪化。今年3月末に事業を停止した後、8月20日に株主総会の決議により解散していた。 負債は2023年3月期末時点で約39億6200万円だが、その後変動している可能性がある。 なお、当社が手がけていた事業については、別会社との間で今年6月28日に事業譲渡契約を締結している。工場の稼働については現在準備中。