『鬼武者3』が20周年。金城武とジャン・レノという大物俳優のダブルキャストが超衝撃。CGムービーに山崎貴監督やドニー・イェンらも参加した【今日は何の日?】
文:ウワーマン まさかのタイムスリップ展開に驚かされた 2004年(平成16年)2月26日は、プレイステーション2(PS2)用『鬼武者3』が発売された日。本日で発売から20周年という記念すべき節目を迎えた。 【記事の画像(9枚)】を見る 『鬼武者3』は、カプコンから発売された戦国サバイバルアクションゲーム。キャラクターモデルに有名俳優を起用して話題になっただけでなく、アクションゲームとしての評価も非常に高い『鬼武者』シリーズのナンバリング第3弾。織田信長との戦いを描いた3部作の完結編となっている。 当時は大きな注目ポイントのひとつだったこともあり、シリーズを通してオープニングムービーに力を入れていたが、本作もじつに素晴らしい出来栄え。CGムービーの監督を務めたのは、いま『ゴジラ-1.0』が世界的に話題沸騰中な山崎貴氏。アクション監督は『イップ・マン』シリーズなどで知られるドニー・イェンさんが手掛けるなど、非常に豪華な顔ぶれだった。フォトリアルを目指して制作された映像はいま観ても圧倒されるほどだ。 『鬼武者』シリーズを語るうえで絶対に外せないのはキャラクターモデルのキャスティングだろう。1作目では金城武さん、2作目では故人である松田優作さんを起用し、つねに話題に事欠かなかったが本作でもそれは同様だった。 『鬼武者3』ではアジア各国で活躍中の金城武さんに加えて、フランスの人気俳優ジャン・レノさんが出演。世界的な映画スターだったこともそうだが、戦国モノに海外の俳優を起用、しかも役どころは現代のフランス特殊部隊に所属する男という二重の驚きがあった。PS2として最高品質のグラフィックスの実現を目指しているだけあって、ふたりの俳優の再現度の高さにはただただ感心するほかなかったことも記憶に残っている。 ゲームの舞台となるのは、本能寺の変が起きる1582年の日本と2004年のフランス。基本的には主人公のふたり、明智左馬介とジャック・ブランを操作して戦うのだが、ふたりのいる時代が入れ替わってしまうところがおもしろい。 左馬介は2004年のパリで、ジャックは1582年の比叡山で、ときに時空を超えて協力し合いながら幻魔王織田信長の討伐を目指す。最初は日本語とフランス語で言葉が通じないが、カラス天狗の少女・阿児(あこ)の能力によって言葉が通じるようになるところもよかった。 左馬介は刀と弓で戦い、必殺技は“戦術殻”。ジャックはムチのようにしなる武器で戦い、必殺技は“戦術輪”。十連斬や鬼縛りなど、それぞれに豊富なアクションが用意されていて操作していて気持ちいい。とくにジャックはムチで遠距離に攻撃できたし、鬼縛りから派生していく多彩な技も便利で楽しかったんじゃないだろうか。強力なカウンター技の“一閃”であらゆる敵を葬り去るのも快感だ。 『鬼武者』シリーズは、クリアー後のお楽しみ要素が豊富に用意されているところも魅力だったが、本作は前作よりさらに充実。射的ができる“鬼射的”、激むずの“パズル魔空空間”、チュートリアルの強化版“鬼修練”のほか、多彩な難易度のモードや隠し衣装、本多平八朗忠勝を操作するミニシナリオ“平八無頼伝”などがプレイできた。 2006年1月26日には、結城秀康を主人公とした『新 鬼武者 ドーン オブ ドリームス』を発売。いまのところ本作を最後に新作は作られていない。 2018年12月20日には初代『鬼武者』のHDリマスター版がプレイステーション4(PS4)、Nintendo Switch、Xbox One、Steam用に発売されているので、いまシリーズで遊びたいならこちらがおすすめとなる。
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