「勝つ」ための経営 コンサドーレ将来戦略
今回のけいナビは、サッカーJ1・北海道コンサドーレ札幌の運営会社、コンサドーレの将来戦略について。番組MCの杉村太蔵さんが経営の中核を担う三上大勝代表取締役GMに話を聞いた。 コンサドーレといえばJ1残留に向けた正念場が続いていて、11月3日に行われるセレッソ大阪戦以降4試合の結果に注目が集まっている。杉村さんは、コンサドーレの収支状況について質問。三上GMはスポンサー収入、入場料収入、グッズ販売が三本柱であるとし、その中でも入場料収入の増加に取り組むと力を込めた。 現在、コンサドーレの試合には平均約2万人が来場するが、大和ハウスプレミストドーム(札幌ドーム)の収容人数は3万人を超える。三上GMは「1万人増やすことができれば収入は億単位で増す」と説明した。 収入を増やさなければならないのは、ひとえに「チームを強くするため」だ。強いチームを構築するためには、人件費を十分に確保する必要がある。海外の有名チームでは支出全体の5割が人件費というチームもあるといい、この部分をどう確保していくかが経営の大きな課題だとした。
J1とJ2の差を聞いてみると、「やることは何も変わらない」という答えが。ただ、予算はJ2になるとJ1の7割程度にとどまってしまうことから、取り組みには制約が出てしまうとの懸念をにじませた。 Jリーグの将来像については、「共存共栄の時代から競争の時代へと変わっていく」と説明。経営のみならず選手の獲得、育成という面からも売り上げが100億円を超えるチームとそうでないチームとでは差が一層広がっていくとし、早期に100億円クラブとなることが大きな目標との考えを示した。 (2024年11月2日放送、テレビ北海道「けいナビ~応援どさんこ経済~」より)