カカオ豆先物が大幅下落、トレーダー離れ流動性低下-激しい値動きに
(ブルームバーグ): 30日の商品市場でカカオ豆先物が続落、過去2営業日では最大27%安となった。投資家や企業の間では取引ポジションを維持する余裕がなくなり、価格変動はより激しくなっている。
ニューヨーク市場でカカオ先物は一時13%安。前日の下落率は記録が残る1960年以降で最大だった。カカオ先物は歴史的な供給不足で価格が上昇しており、今月に入り一時1トン当たり1万1000ドル超と、最高値を更新していた。これによりチョコレートの製造コストも押し上げられている。
ここ最近の下落でカカオ先物は1カ月ぶりの安値まで下げたものの、年初からはおよそ2倍。価格の急上昇に伴いポジションを維持するコストも高くなり、投資家の手じまいが促されたことで流動性が低下し、相場はかなり変動しやすくなっている。
原題:Cocoa Plunges Most Ever With Trader Exodus Sparking Huge Moves
(抜粋)
--取材協力:Megan Durisin Albery.
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Mumbi Gitau