「バイデン強火担」(熱狂的支持者)のバイデン推しポイントはここだ!
今年11月に控えた米大統領選挙。ここまでの予備選挙の様子を見るにバイデンvsトランプになりそうだが、熱狂的な支持者のいるトランプに対し、消去法で選ばれている印象のバイデンを熱心に応援する"強火担(つよびたん)"っているの? 「反トランプ」じゃなく推す理由って? 【写真】バイデン陣営の強みのひとつは政治資金調達能力 ■バイデンに投票する人の過半数が「反トランプ」 今年11月の米大統領選挙に向けた予備選挙では、現状、民主党では現職バイデン大統領が、共和党では4年ぶりの返り咲きを目指すトランプが圧倒的な強さを見せている。しかし、強烈な個性で常に注目を集め、熱狂的な支持者を抱えるトランプに比べ、バイデンはどうにも存在感が薄いというのが正直なところ......。 現在81歳と高齢で、最近は深刻な記憶力の低下も指摘されるなど、いろいろと不安要素もあるバイデンだが「トランプ復活は困るから」という消極的な理由ではなく、熱烈にバイデンを応援している強火担(推しを熱い熱量で応援するファンの意。主にアイドルやキャラクターに使われる)はいるのだろうか? 「正直、バイデン支持者の多くが『反トランプ』だというのは事実です」と語るのは、アメリカ大統領選挙に詳しい明治大学政治経済学部の海野素央(うんの・もとお)教授だ。 「アメリカの経済紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』が昨年11月に行なった世論調査によると『トランプに投票する』と答えた人の中で、その理由として積極的な『トランプ支持』を挙げた人は40%で、『反バイデン』が32%。 一方、『バイデンに投票する』と答えた人の理由で最も多かったのは『反トランプ』で51%と過半数を占め、積極的な『バイデン支持』を挙げた人はわずか21%でした」 やはり、消去法でバイデンという感じなのか......。 「ただし、見方を変えれば、『バイデンに投票する』人の中に21%の『バイデンファン』が存在するということも意味しているわけです」 では、熱心なバイデン支持者はどこにいるの? 「まず挙げられるのは中間層の労働者や労働組合」だと海野教授は語る。