投資する際に分析対象とすべき「3つのアプローチ」とは?
投資をする際には、何を「分析対象」にすればいいのだろうか。「経済全般」なのか「企業」なのか、それとも「人間」(市場参加者)か(写真:8x10/PIXTA)
株式投資をする場合、「スタイル」はどのように分類したらいいのか。前回の 「『グロース株』と『バリュー株』のどちらを指向すべきか」 では、主要な3つの視点があることを紹介した。すなわち、(1)「ポートフォリオ(運用する金融商品の組み合わせ)の傾向」、(2)「情報と判断の主な対象」、(3)「ポートフォリオをコントロールするプロセス」であり、そのうち(1)について説明した。今回は(2)の「情報と判断の主な対象」を説明しよう。 前回、グロース株投資でもバリュー株投資でも、スタイルが有効に機能するための前提として、「他の投資家に対して優位に立つ」ことが必要だと書いた。前者では、例えば、ある企業の成長性をほかの投資家よりもより正確に予測して、ほかの投資家が過小評価しているときに投資できるのでなければベンチマークには勝てない。また、後者では、企業価値の評価で優位に立つ必要があるからだ。 それでは、投資家はどのように「優位」に立とうとするのか。
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山崎 元