蔡総統、日本との友情「家族のよう」 地域の平和と安定守る意欲示す/台湾
(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は26日、台北市内のホテルで開かれた天皇誕生日祝賀レセプションに出席し「日本と台湾には家族のような深い友情があり、互いが困難に直面した時、直ちに相手を思いやる」と良好な関係を強調した。また理念の近い国と協力し、インド太平洋地域の平和と安定を守る意欲を示した。 レセプションは日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会が主催した。蔡氏の他、5月20日に次期総統に就任する頼清徳(らいせいとく)副総統や韓国瑜(かんこくゆ)立法院長(国会議長)、呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)らが出席した。 蔡氏は近年の台日貿易関係は良好で、双方の貿易額は昨年757億米ドル(約11兆3900億円)に達したと説明。世界的なサプライチェーン(供給網)統合の中でも双方の産業の優位性は保たれているとし、台湾はさらに多くの国と協力を深める準備ができていると述べた。 頼氏は先月1日に起きた能登半島地震の被災者らに対して見舞いの言葉を述べた上で、台日が数十年にわたって支え合いながら育んだ真の友情は世界的にもまれだと強調。総統就任後も各方面で協力を深めたいと語った。 交流協会台北事務所の片山和之代表(大使に相当)は、能登半島地震の発生後に台湾から寄せられた寄付金について触れ、感謝の意を示した。 (游凱翔/編集:齊藤啓介)