【ハイライト動画あり】決めるべき選手が決めてコロンビアを一蹴!次戦は中1日でベラルーシと対戦| FIFA ビーチサッカー ワールドカップ UAE 2024 コロンビア戦 レビュー
同時に、初めてのワールドカップを戦った4選手もそれぞれにその能力の高さを垣間見せた。特にGK古里は、河合よりも出場時間は短かったものの無失点に抑え、特長でもある攻撃的なプレーでチャンスを演出した。ピヴォの山田貴仁も鋭い切り返しで相手DFを翻弄。世界の舞台でも通用するというポテンシャルの高さを見せた。スコアは僅差となったが、辛勝というわけではなく、落ち着いて相手に対応しながらしっかりと勝利を掴んだ。試合直後の赤熊も「チーム一丸」を強調。上々のスタートを切ったと言えるだろう。
中1日で迎えるグループステージ第2節で日本はベラルーシと対戦する。ベラルーシは初戦で、前回大会4位のセネガルを6-4で撃破している。フィジカルに勝るセネガルに押される展開が続いたが、PKで先制すると、その後もしたたかにゴールを挙げ、アフリカ王者から貴重な勝ち点3を奪った。2019年大会から3大会連続出場のベラルーシは、これまでの2大会はグループステージ敗退。初のグループ突破に向けて大きな一歩を踏み出した。
日本が警戒したいのは、ベラルーシのセットプレーだ。チーム2点目はキックオフボールから、3点目は右サイドのスローイングから、さらにはPKとFKで1点ずつ挙げ、その他にもデザインされたFKやCKの場面も見られた。ビーチサッカーでは大きな得点源であるセットプレーへの自信を深めて日本に挑んでくるだろう。格上のセネガル戦では終盤に2点を追い上げられたが、体を張ったプレーで強力な攻撃陣を抑えた。キャプテンのイワン・カンスタンツィーナウの強烈な左足や、初戦でハットトリックを達成したアレ・ハポンといったレフティーも危険な存在だ。
互いに勝てばグループステージ突破に大きく前進する一戦。日本はベラルーシの挑戦を退け、チームとしての成熟度を示すことができるか。グループステージ最終戦を前に、早くも山場を迎えることになりそうだ。 文:J SPORTS
J SPORTS 編集部