「ケーキ盗んだ」スーパーが濡れ衣…韓国の女性、警察の捜査受け、地元で「罪人」扱い
【08月15日 KOREA WAVE】韓国の大型スーパーで買い物中に窃盗の容疑をかけられた女性が、警察の厳しい捜査を受け、地域社会で犯罪者として扱われるという事件が発生した。 韓国の放送局JTBCの番組「事件班長」によると、情報提供者の男性の自宅に先月3日、突然3人の刑事が訪れ、妻に対し「警察に出頭するように」との指示があった。大型スーパーで発生した窃盗事件に関して、妻が有力な容疑者とされた。 盗まれたとされる品物は、チーズケーキ2個、エビ餃子2袋、キムチ餃子2袋で、総額7万7000ウォン(約8500円)相当である。妻はその日スーパーを訪れたことは認めたが、窃盗は否定した。妻は警察で約2時間にわたり取り調べを受けた。 男性は、妻がそのような行為をするとは考えにくく、無実であることを証明するため、妻と共にスーパーを訪れた。スーパーのセキュリティチーム長は、妻が個人のバッグに品物を入れて出ていく姿が防犯カメラに映っていると説明した。しかし、男性夫婦が防犯カメラの確認を求めたところ、チーム長は「防犯カメラには何も映っていない」と言葉を翻した。 その後、店長が防犯カメラを確認し「通報に値する映像であった」と述べたが、妻が「自分が盗んだものを見せてほしい」と要求しても、防犯カメラの映像は提示されなかった。 男性によれば、警察は妻について厳しい捜査を続け、刑事は男性のマンションに7回も訪れ、妻の写真を近隣住民に見せて尋問を続けた。この結果、妻は地域社会で罪人として扱われ、極度のストレスを抱えることになったという。 最終的に、妻は不起訴処分となり、無実が証明されたが、男性はなぜ妻が窃盗犯として疑われたのか納得できず、再度スーパーを訪問した。男性が「なぜ何の連絡もなかったのか」と問いただしたところ、スーパー側は「連絡先がなかったため」と説明し、さらに「疑わしい状況があったために通報した」と述べたが、防犯カメラにはそのような場面は確認されなかった。 男性は「このような被害者が今後出ないようにするために情報提供を決心した」と述べ、スーパー側の対応に強い不満を表明した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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