桂ざこばさん死去 4月には弟子3人の襲名発表に同席「もう、あきまへんねん。喘息で…」と話していた
落語家の桂ざこば(本名・関口弘)さんが喘息のため、12日午前3時14分、自宅で亡くなった。76歳。米朝事務所が公表した。米朝事務所の滝川裕久社長は「あまりにも突然の事で、ご家族も今は悲しみにくれるばかりです」とコメント。また「我々スタッフにもお気遣いくださる、とても素敵な師匠でした」と、その人柄を伝えた。 【写真】4月の会見で同席していた桂ざこばさん(後列右)と桂米団治(同左) ざこばさんは今年4月30日、弟子3人の襲名発表会見に同席。5番弟子のひろばが「二代目桂力造」、ちょうばが「四代目桂米之助」、そうばが「二代目桂惣兵衛」と上方落語の歴史的名跡を継ぐことになり、「もう、あきまへんねん。喘息で…」と自身の近況報告で笑わせたあと弟子の襲名に「ありがたいこっちゃ」としみじみ話していた。 2017年5月には塞栓性脳梗塞などを患って緊急入院。同7月に舞台復帰を果たした。 21年11月には「歩くと息が上がったり、喋るとすぐに咳き込む」などの症状が出たため高座を休演し、翌月に復帰。持病の喘息に加え、慢性閉塞性肺疾患(COPD)を併発していたことを明かしていた。