大学教授ってどれくらい給料をもらっているの?
大学教授の本分は研究であり、学生への指導ではないという声を聞くこともあります。そこで今回は、大学教授の年収は一体いくらくらいで、どのような仕事内容を想定されているのか、詳しく解説します。
大学教員にはさまざまな役職がある!
まず理解しておくべきことは、大学で授業を担当しているのは必ずしも教授だけとは限らないということです。大学教員には助手、助教、講師、准教授、教授とさまざまな役職があります。 助手は学校教育法上において教授や准教授の職務を助ける立場と規定されています。とはいうものの、実際の仕事内容は多岐にわたります。例えば、講義や演習の準備のほか、実験や演習における実演、学科における事務などです。このうち、学生への指導など、授業科目を担当する人を助教と呼びます。 講師は准教授や教授に準ずる職務とされています。そのため、大学教育にふさわしい授業を担当し、将来的に准教授や教授になることを期待されている人です。講師と助教の違いは、任期にあります。通常、助教の多くは任期がありますが、講師の場合、非常勤講師などの場合をのぞき任期の定めはありません。 准教授は、かつては助教授と呼ばれていました。学生を指導しながら研究に従事し、さらに大学や学部の運営にも携わることが期待されています。この准教授からさらにステップアップした役職が教授です。そのため、一般的流れとしては、大学院の博士課程を取得した後にポスドク期間を経て、さらに講師、准教授、教授と昇進していきます。
大学教授の仕事内容は?
それでは、大学教授にはどのような仕事が求められているのでしょうか。一般的に、大学教授の仕事内容は学生の教育、専門分野の研究、メディアへの出演、学校の教育や運営状況に関する評価などがあげられます。 特に教育面では、学生の就職や将来のキャリアに関するアドバイスやサポートも期待されています。研究だけが大学教授の仕事というわけではありません。大学教授が受け持っている講義の数は、人によってさまざまですが、一般的には、1コマあたり90分程度の講義(通常の講義・ゼミを含む)を、週に平均5コマ程度担当している教授が多いといわれています。