熊本城で石門北側の石垣復旧始まる 完全復旧は2052年度の予定
熊本朝日放送
熊本地震で被災した熊本城で石門北側の石垣の復旧が始まりました。 クレーンを使いつり上げられたのは、石垣の最も外側に積まれる「築石」と呼ばれる石で、重さは300キロほどあります。 報道公開されたのは、400年前に構築されたと推定される石門北側の石垣の復旧です。被害が大きかった箇所では、9割が崩落したほか、歪みが生じた箇所も多くあり、積み直しの完了は2026年3月の予定です。 井上聖貴アナウンサー 「復旧作業がはじまった石垣の隣にある平櫓台の石垣には『ふっきゅうがんばれ』などと子どもたちの思いが書かれた石が積み上げられています」 平櫓台の石垣では「築石」の内側にいれる「ぐり石」に、子どもたちが復旧を願うメッセージなどを書きました。 建物の荷重を支えたり、雨水などを排出したりする役割を担う「ぐり石」530個に込められた思いが城の復旧を支えます。 熊本城総合事務所・岩佐康弘課長 「子どもたちにとっても良い思い出になると思いますし、我々も子どもたちの応援の声が支えになるので、まだまだ復旧事業は続きますが、このような支えを受けながら頑張っていきたい」 熊本城の石垣の復旧は、全体の1割ほどが終わっていて、櫓なども含め、全ての復旧が完了するのは2052年度の予定です。