宮城・石巻の養鶏場で鳥インフル検出、17万羽殺処分へ…今季全国7例目
宮城県は10日、石巻市の養鶏場の鶏から高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出されたと発表した。計約17万2000羽の殺処分を始め、13日にも完了する見込み。養鶏場での感染確認は県内で今季初めてで、全国では7例目。 【図解】養鶏場へのウイルス侵入経路
県によると、9日午後3時頃に養鶏場から8日に36羽、9日に175羽が死んだと通報があった。遺伝子検査の結果、10日に陽性が判明した。
県は感染拡大を防ぐため、養鶏場の半径10キロ圏内で鶏や卵の搬出を制限した。10キロ圏内にはほかに養鶏場が5か所あり、約29万5000羽が飼養されている。現時点で鶏の大量死は確認されていない。
環境省は、10キロ圏内を野鳥の監視などを強化する「野鳥監視重点区域」に指定した。
県は10日、対策本部会議を県庁で開き、防疫対策などを確認した。村井嘉浩知事は会議後、「県庁を挙げて72時間以内に処分できるように全力を尽くす」と語った。