【阪神大賞典】3000m以上からの転戦で乗り替わりの馬は不振 データで導く「過信禁物の注目馬」
データで導く「過信禁物の注目馬」
ここまでに紹介したデータをまとめると、当レースにおける不安要素は以下の通りである。 ・7歳以上 ・キャリア21戦以上 ・前走3000m以上で今回乗り替わり これらを踏まえて、今回はシルヴァーソニックを「過信禁物の注目馬」として挙げる。 競走中止を除けば3000m以上のレースで4着以下が一度もない。昨年の天皇賞(春)も3着に好走しており、今回は実績上位と言える存在だ。 しかし今回は1年弱に及ぶ長期休養からの復帰初戦。8歳のベテランでもあり、休み明けで能力を十分に発揮できるかは疑問だ。 また、近3走はD.レーン騎手とのコンビで好成績を収めていた。それ以前に騎乗していた川田将雅騎手も含め、パワフルで積極的な騎乗スタイルの鞍上と手が合う印象だ。今回は武豊騎手が騎乗予定だが、先述の2名の騎手とは全く騎乗スタイルが異なる。レジェンドの手腕に疑いの余地はないが、馬との相性には不安が残る。 今回挙げた3つの不安データに該当しており、それに即した懸念点も存在する。実績から人気を集めるようなら馬券的妙味の観点からも思い切って軽視したい。 《ライタープロフィール》 藤川祐輔 98年生まれ、新進気鋭の若手ライター。競馬好きの父の影響を受け、幼いころから某有名血統予想家の本を読んで育った。以前は別媒体での執筆を行っていたが、よりデータを生かした記事を書きたいと考えSPAIA競馬への寄稿をスタート。いつの日か馬を買うのが夢。
藤川祐輔