50歳でIT企業の営業をやっています。冬のボーナスで「70万円」これって少ないでしょうか?
自分は周囲の人たちと比べて、ボーナスを多くもらっているのか、それとも少ないのか、気になる人も多いのではないでしょうか。 ボーナスの金額には年齢や職業によって差があるため、ほかの職業に就いている人はいくらぐらいもらっているのか、同じくらいの年齢ならば平均額はどれくらいなのか、確認してみるとよいでしょう。 本記事では、2022年の賞与の平均額や、賞与が多い職業を紹介するとともに、50歳でIT企業に勤めていて「ボーナス70万円」は多いのか少ないのかについて検討します。
冬のボーナスの平均はどのくらい?
Job総研が全国の20~50代の男女を対象に実施した「2022年 冬ボーナス実態調査」によると、全体の61.3%が「冬ボーナスの支給があった」と答えています。 さらに、「支給あり」と答えた人たちに支給額を聞いたところ、平均が69万8000円、中央値が54万5000円でした。 平均値と中央値の違いについては、例えば5つの数値があり、その5つをすべて足したものを、5で割った数値が平均値、5つの数値を小さい順に並べて、ちょうど真ん中にきた数値が中央値です。 平均のほうは極端に高いボーナスの金額に数値が引き上げられてしまうため、中央値のほうを参考にしたほうがよいでしょう。
賞与が多い職業は?
厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、2022年における産業別の労働者一人当たりの平均賞与額は、表1のようになっています。 表1
※厚生労働省「毎月勤労統計調査」を基に筆者作成 ボーナスの平均額が最も高いのは「電気・ガス業」の80万5880円で、次いで「情報通信業」の66万2768円、「学術研究等」の63万4606円となっています。
50歳でIT企業に勤め、ボーナス70万円は多いほう?
IT企業は「情報通信業」に該当するため、ボーナスの平均額は66万2768円です。 ボーナスを70万円もらっているとしたら、平均より少し多いと考えてよいでしょう。 全産業の平均ボーナス額である39万2975円と比較すると30万円以上高いため、IT企業自体が、全体的にボーナスが高いといえるのではないでしょうか。