『モアナと伝説の海2』の重要楽曲を屋比久知奈が生歌唱!監督チーム&音楽ディレクターからのメッセージに感涙
全世界興収6億4000万ドルを突破し、第89回アカデミー賞と第74回ゴールデン・グローブ賞でそれぞれ2部門にノミネートされた『モアナと伝説の海』(16)。その待望の続編となる『モアナと伝説の海2』が12月6日(金)に公開されるのに先駆け、「ビヨンド ~越えてゆこう~」お披露目イベントが10月29日に都内で開催。前作に引き続きモアナ役の日本版声優を務める屋比久知奈が登壇した。 【写真を見る】音楽ディレクターの言葉に思わず涙する屋比久知奈 本作の舞台は前作の冒険から3年後。モアナはすべての海をつなぐ1000年にひとりの“導く者”としての大きな使命を背負い、いまはまだ見ぬ海のどこかにいる人々を探していた。ある日、人間を憎み世界を引き裂いた“嵐の神の伝説”を知ったモアナは、その呪いを解くために、変幻自在な半神半人の英雄マウイや新たな仲間と共に、世界を再びひとつにする航海へ繰り出すことに。 今回のイベントでお披露目された楽曲「ビヨンド ~越えてゆこう~」は、大切な人たちのもとへ二度と戻れないかもしれない危険が待つ航海へ出るモアナが、新たな運命に漕ぎだす決意を歌った、劇中の重要な楽曲。生歌唱でこの楽曲が披露されるのは世界初であり、ステージ上にはモアナが暮らすモトゥヌイのように輝く海と夕焼け色の空、そして美しい砂浜が再現。成長したモアナをイメージした衣装を身にまとった屋比久が登場し、透き通るような歌声で力強く歌いあげる。 歌唱後に「すごく緊張しました」と明かした屋比久は「前作から3年経って妹もいて、“ホーム”というすごく大切なものがモアナには増えているんです。そのなかで不安や恐れがあっても自分の使命を果たすために海に出ようとする、葛藤のなかで揺れ動きながらも決意するという、モアナの強い気持ちが込められています」と楽曲に込められた思いを語り、「この曲が好きな人がひとりでも増えたらいいなと思います」と、初歌唱に手応えをにじませる。 前作の公開時に日本版声優に大抜擢されてから早7年。いまや「レ・ミゼラブル」や「ジェーン・エア」などに出演し、日本のミュージカル界を代表する女優のひとりとなった屋比久。「私自身もこの7年でいろいろなことを経験させていただき、今作のモアナの気持ちがすごくわかると感じました。なにも知らずにがむしゃらにがんばっていた時と、経験を重ねるなかで自信や大切にしたいものが増えれば増えるほど複雑に絡まってくる心情が、モアナとリンクしている。そう思いながら収録に臨みました」と振り返った。 イベントでは本作の監督を務めたデイブ・デリック・ジュニアとジェイソン・ハンド、デイナ・ルドゥー・ミラーの3人から屋比久へのサプライズメッセージ映像が到着。それぞれから大絶賛の言葉が贈られると、「すごく素敵な楽曲だったので、監督たちが表現したいことを私が表現できているのかなという不安がありました。すごくうれしいです!」と感激する屋比久。 さらに日本版制作に携わった音楽ディレクターの市之瀬洋一からも「まるでモアナが広い海に挑むように、屋比久さんの歌は私たちの心の奥深く届いてくるのだ。今回もすばらしい歌をありがとう!」と手紙が寄せられると、感動のあまり目に涙を浮かべ、「7年経ったいまだからこそ、できるものがあるのかなと思って精一杯臨んだので、この作品を愛してくださる方々にモアナというキャラクターが愛され続けてくれたらうれしいなと思います」と、モアナに対する強い愛情をあらわにした。 そして最後に、公開を待ち望むファンに向け、「曲に込められているように、いろいろなものを背負って責任があったり、自分の行きたい場所、進みたい道があってもなにか後ろ髪をひかれるような葛藤や迷いがあるときに背中を押してくれるような、あたたかく力強い作品です。前作で私自身モアナにたくさん勇気をもらいましたが、本作も多くの人が勇気をもらえるような作品になっていると思います。是非、劇場で映像美や素敵な音楽とともに観ていただけたらうれしいです」と呼びかけていた。 文/久保田 和馬