ガザ地区 支援物資求め海へ…12人が溺死 最南部ラファは”人間の尊厳が奪われた世界”
「もう本当に人間の我慢できる限界は、とっくの昔に超えてるんじゃないか」 そして、最もショックを受けたというのが、人々の“心が壊されている”という現実です。 UNRWA 清田保健局長 「ある40代の男性は『私の体の中は全部壊れている』とか、もう明日のことは考えない、今日のことしか考えられないと。ここまで人間の尊厳というか人間が生きる希望、人間が明日に向かって考える力を奪っていいのかというのは、ものすごく感じた」 その、限界を超えた人々に襲いかかるさらなる恐怖。それが、準備が進められているイスラエルによるラファへの地上侵攻です。 UNRWA 清田保健局長 「こちらの人は本当にもう(地上侵攻について)考えたくない。それを考えると夜も眠れないと。どこに逃げるんだっていうと、本当に途方に暮れてもう考えたくないと」 清田さんは、一刻も早い戦闘休止と支援の強化が必要だと訴えています。