フランスに「物言わぬ多数派」、極端が生む無秩序に抵抗-マクロン氏
(ブルームバーグ): フランスのマクロン大統領は18日、マリーヌ・ルペン氏が実質的に率いる極右政党・国民連合(RN)の国民議会(下院)選での優勢が伝えられる中で、極端から生じる無秩序に抵抗する「サイレントマジョリティー(物言わぬ多数派)」が存在すると訴えた。
6月18日は1940年にドゴール将軍(後のフランス大統領)が亡命先のロンドンからナチス・ドイツへの抵抗を呼び掛けた日に当たり、訪問先でのマクロン大統領の発言をAFP通信が伝えた。
ブルームバーグの集計によれば、今月30日に第1回投票が実施される国民議会選で、RNは32.7%の票を得て勝利すると予想され、マクロン大統領の与党連合は3位にとどまる見通しだ。
欧州議会選でのRNの圧勝と中道の与党連合大敗を受け、マクロン大統領は先週9日、国民議会を解散し、総選挙を実施すると発表した。
マクロン氏は「解散しなければ、カオス(混乱)が生じていただろう。私は最も困難で最も重大な決断を行ったが、それは同時に最も責任ある決断だった」と語った。
原題:Macron Says a ‘Silent Majority’ in France Oppose the Extremes(抜粋)
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Gaspard Sebag