気温17度は「トレンチコート」がまだ必要! きれいめ&シンプルな一枚を「黒ワンピース」に合わせて
ファッションエディターの発田美穂さんが、大人世代におすすめしたいアイテムやコーディネート術、テクニックをご紹介します。 【写真】ファッションエディター発田美穂さんの「私服コーデ」をまとめてチェック! GWも近いっていうんで、春のおしゃれの話をしようと思うのですが、なんだか寒いですよね、最近。こういう時季、30代……いや40代前半くらいまでの私なら、いくら気温が低くたって春は春! 新しいお洋服を着なきゃ! と薄い服を先取りした結果、冷えて胃が痛くなったり、素足で靴を履いて夕方には足が超絶だるくなったりしておりました。 しかし、もう、決して無理はしません。おしゃれはもちろん大好きなんですが、でもはっきり言って、そんなことよりも体調が大事。一度体調を崩したり、足が冷えたり、浮腫んだりしたら、リカバリーに恐ろしく時間がかかってしまうから。 ということで、アウターだけは新しい季節のものを取り入れつつ、中はそれなりに温かい服を着るようにしておりまして、そんな今、活躍しているのがこのトレンチコートです。 トレンチコートって本当に不思議なアイテムで、ものすごく着たくなるときもあれば、このかっちり感とかトラッド感みたいなものが全くピンとこなくなって、全然着たいと思わないときもある。 さらにトレンチ側にもそれなりの流れがあって、オーセンティックなデザインのものが流行るときもあれば、薄手の女っぽいものが主流になってみたり、はたまた“ベージュ以外”のものを多く見かけるようになったり。定番アイテムだからこそ、さまざまな形でトレンドの波に乗ってくるわけです。 毎年手に入るアイテムではあるけれど、そんな中でも、今またトレンチの波がやってきているな~と思うときもあって、今年がまさにそれ! アレンジが効いたデザイン性の高いものというよりは、ちょっとした素材のニュアンスとか、ちょっとしたサイズのゆるさとか、基本はベーシックな中でほんの少しの違いを楽しむのが今年のトレンチだと思います。 てことで、久しぶりにきちんときれいめに着られるトレンチコートが欲しいと思いまして、これを手に入れました。かっちりしているんですけど、トレンチコートらしいディテールは削ぎ落としてあってかなりシンプル。 そして中には、トップス部分が薄手のニットのドッキングワンピース、さらにソックスをしっかり履きたいからレースアップシューズを選ぶという、抜かりのない寒さ対策。無理はしない、絶対に。 構成/幸山梨奈
発田 美穂