クインシー・ジョーンズはファッションアイコン! 伝説的音楽家のスタイル遍歴をプレイバック
60年代のスリムなスーツ。70年代のサイケなカフタン。80年代のスラウチーニット……。偉大な音楽家クインシー・ジョーンズは、70年にわたるキャリアのどの年代においても、真のメンズウェアアイコンだった。 【写真40枚】クインシー・ジョーンズのスタイルモーメントを一挙に振り返る
11月3日、クインシー・ジョーンズが91歳で逝去した。70年にもわたるキャリアを通し、EGOT(エミー、グラミー、アカデミー、トニーの各賞をすべて受賞)の達成まで果たした彼は、幾度となく音楽のあり方を刷新してきた音楽家として、永遠に人々の記憶に刻まれるだろう。 彼はレイ・チャールズのために編曲を担当し、若きエルヴィス・プレスリーのバックバンドでトランペットを吹き、フランク・シナトラと何十年にもわたって親密に仕事をし、マイケル・ジャクソンを史上最も売れたソロ・アーティストに育て上げた。それも、数々の素晴らしい映画音楽を作曲したり、アイコニックなTV番組のいくつかをプロデュースしたりといった合間に。 ■お洒落を愛した音楽家 しかし、ジョーンズが実験と進化を惜しまなかったのは、音楽だけではなかった。全人生を通して、彼はどこにいてもその場のベストドレッサーのひとりだったのである。これは並大抵のことではない。マイルス・デイヴィス、ブルース・スプリングスティーン、スティーヴィー・ワンダー、その他数え切れないほどの洒落者と、彼は肩を並べて仕事をしていたのだから。 1970年代の刺繍入りチュニックやベルボトムから90年代のミッソーニによるニットやストーンウォッシュジーンズまで、彼は新しいトレンドを大胆不敵に取り入れる一方で、それらを完全に自分のものにした。そうして常にパワフルで比類のない個性へと昇華させることで、彼はスタイルアイコンとしての地位を獲得したのである。 また、ジョーンズが本当に自分の服を愛していたこともわかる。以下に取り上げた数々の写真のようにインターネット上で入手可能な彼の画像をすべてスクロールしてみると、何年にもわたって何度も何度も彼のお気に入りらしいアイテムが出てくる。ここにはスタイリストの関与はない。ただ、楽曲制作と同じくらいお洒落を愛した天才芸術家がいただけなのだ。 From GQ.COM By Yang-Yi Goh Translated and Adapted by Yuzuru Todayama