統合前入学の校舎で卒業まで 福島西高と2027年度統合の福島北高 「校舎方式」を採用
福島市の福島西高と福島北高が統合し2027(令和9)年4月に開校予定の新設校は、統合前に入学した高校の校舎で卒業まで学ぶ「校舎方式」を採用する方針となった。県教委が25日、福島北高で開いた県立高校改革懇談会で示した。 新設校は福島西の校舎を活用する予定。在学中に通学校舎が変われば通学や学習面などの影響が大きいとして、福島北の2026年度入学生までは現校舎で学校生活を送ることができるよう配慮する。 統合後の部活動については両校が今後、必要とされる教員数や部員数、施設などを基に運動部と文化部の種類を判断する。福島北高は2029年度から空き校舎となる見通しだが、懇談会出席者からは福島西の敷地が狭いとして「生徒の安全性や活動の充実を考慮し、統合後も福島北の施設を使用できないか」との意見が出た。県教委は「今後は県が主体となり、施設の利活用について対応する」と返答した。 懇談会には福島西、福島北の両校長や地元有識者らが出席した。県教委は懇談会を今回で最後とする考えを示し、今後は必要に応じて進展状況などを説明していくとした。