写真：オウンゴールを誘発しチームメイトと喜ぶバレネチェア

現地時間11月27日、ラ・リーガ第14節のレアル・ソシエダ vs セビージャの一戦がレアレ・アレーナで行われた。 ホームのレアル・ソシエダは代表ウィークで負傷離脱したミケル・オヤルサバルの状態が心配されたが、この日ベンチからのスタートとなり、無事にメンバー入りを果たした。代表ウィーク前に行われたアルメリア戦では主力のミケル・メリーノ、ブライス・メンデス、久保建英らがスタメンから外れたものの、今節は揃ってスタメン出場となった。またこの日、ゲームキャプテンはメリーノが務めた。 一方、アウェイのセビージャは10月に成績不振を理由にホセ・ルイス・メンディリバル監督を解任し、ディエゴ・アロンソ監督が就任したものの、就任後の公式戦7試合でわずか1勝と苦しい戦いが続いている。この日DFラインには、セルヒオ・ラモスが10月のカディス戦以来のスタメンに復帰。前線には右からドディ・ルケバキオ、ユセフ・エン＝ネシリ、そしてルーカス・オカンポスという並びでスタートした。 今季チャンピオンズリーグに出場するチーム同士の一戦は、開始直後にホームチームが仕掛ける。敵陣左サイド深い位置でのフリーキックを獲得すると、キッカーを務めるのはアンデル・バレネチェア。ゴール前へのクロスと見せかけ、直接ゴールを狙ったキックはGKマルコ・ドミトロヴィッチが反応を見せるも、弾いたボールが自身の足に当たり無情にもゴールイン。オウンゴールによりホームのレアル・ソシエダが幸先良く先制する。 アウェイのセビージャは前線へのロングボールでチャンスをつくる。20分、アドリア・ペドラサのロングフィードに反応したエン＝ネシリがDFラインの背後に抜け出し、ワントラップから得意の左足を振り抜くも、ここは11月の代表ウィークでスペイン代表に初招集されたGKアレックス・レミーロが難なく抑える。 すると、レアル・ソシエダはウマル・サディクのスーパーゴールでリードを2点に広げる。22分、センターサークルでボールを受けたサディクは力強いドリブルで1枚、2枚とDFを外すと、エリア外から思い切りよく右足を振り抜き、待望の今シーズン初ゴールを記録する。 44分には右サイドのコンビでチャンスをつくる。アマリ・トラオレがセンターライン付近でボールを持つと、DFラインの背後をとった久保へスルーパスを選択する。久保はディフェンスに戻ってきたセルヒオ・ラモスとペドラサの間を通す技ありシュートで追加点を狙うも、シュートは力無くGKドミトロヴィッチがキャッチする。 前半はホームのレアル・ソシエダが押し気味に進め、2点のリードを保ったまま後半へ。一方のセビージャは個人技でシュートチャンスをつくり出したが、決定機はなく後半での修正が求められる。 後半が始まると、攻めなくてはならないセビージャがボールを握り、時折レアル・ソシエダがショートカウンターで3点目を狙うという展開が続く。すると60分、左サイドでフリーになったペドラサのクロスにエン＝ネシリが合わせると、シュートはDFロビン・ル・ノルマンにあたりコースが変わりボールはゴールへ吸い込まれる。 66分には、またしてもエン＝ネシリにチャンスが訪れる。左サイドぺドラサのスルーパスに反応したオカンポスがドリブルでサイドを駆け上がると、中央で待ち構えるエン＝ネシリへクロスを供給する。エン＝ネシリは思い切りよく左足を振り抜くもポストに阻まれ、同点ゴールとはならない。 ホームのレアル・ソシエダは久保がチャンスをつくり出す。ペナルティエリア左でボールを受けると、ドリブルで運び深い位置から中央へクロス。上手くマークを外したサディクがヘディングで狙うも、シュートはGK正面に飛んでしまう。 すると久保に決定機が立て続けに訪れる。76分には右サイドでボールを受けると、ブライス・メンデスの連携からペナルティエリアに侵入すると、最後は左足を振り抜くもGKドミトロヴィッチが抑える。続く83分には、センターラインでパスカットしドリブルで運ぶと、最後はエリア内から得意の左足で狙うもシュートは力無く、再びドミトロヴィッチがキャッチ。 なんとか同点に追いつきたいセビージャだが、86分にセルヒオ・ラモスのブライス・メンデスへのスライディングが足裏を見せた危険なタックルとなり、VARでのレビューの結果、一発退場を命じられる。直後にヘスス・ナバスが抗議によりこちらもレッドカードが提示され、セビージャは9人での戦いを余儀なくされる。試合はこのまま終了し、ホームのレアル・ソシエダが勝利を収めた。 ◉試合結果 レアル・ソシエダ 2－1 セビージャ 1－0　3分　OG　マルコ・ドミトロヴィッチ（レアル・ソシエダ） 2－0　22分　ウマル・サディク（レアル・ソシエダ） 2－1　60分　ユセフ・エン＝ネシリ（セビージャ）