〈1.1大震災〉珠洲の道路、消雪使用不可を想定 県市報告、除雪機で対応
珠洲市道路除雪対策会議は20日、市産業センターで開かれ、現時点で市内の国、県、市道計25キロに設けられた消雪装置が地震の影響で使用できないとの想定で除雪対応を講じると市や石川県珠洲土木事務所側が報告した。積雪時は除雪機械で対応するため交通に支障はないとしている。装置の調査が追いついていない側面もあり、可能な場所から稼働させる。 珠洲市内の消雪装置は主に、市中心部や住宅地内の国道249号、主要県道、市道に設置されている。市道では除雪対象361キロの4%にあたる17キロに埋設されており、地震で地下のパイプが壊れたり、河川や地下、ため池から水を引く消雪装置の電気設備が破損したりしている場所が多いとみられる。市は、水道、下水道の復旧工事を優先しており、消雪装置の修繕完了の見通しは立っていない。 会議では、市内の主要な国道、県道は積雪5センチ、それ以外の県道や市道は10センチで除雪開始し、地震で通行できない国道249号大谷バイパスの迂回(うかい)路の県道は、5センチで除雪開始する計画が報告された。 仮設住宅団地内の主要な舗装部分も除雪するとともに、地区に小型除雪機を貸し出して除雪に協力してもらう。泉谷満寿裕市長は、県外からの工事車両にも、降雪前にスタッドレスタイヤ着用を呼び掛けるよう関係機関へ求めた。