岡山県笠岡市沖での水産庁取締船沈没、船長と二等航海士を書類送検 水島海保、浅瀬の確認が不十分だった疑い
5月に岡山県笠岡市沖で水産庁の漁業取締船「白鷺(しらさぎ)」(149トン)が座礁、沈没した事故で、水島海上保安部は6日、業務上過失往来危険の疑いで、大阪府藤井寺市、船長の男性(49)と、兵庫県伊丹市、二等航海士の男性(24)=肩書はいずれも当時=を書類送検した。 2人の書類送検容疑は、笠岡市梶子島北側を航行中、浅瀬などの有無を十分に確認せず岩に乗り上げ、船底に損傷を与えて沈没させた疑い。いずれも容疑を認めている。 海保によると、事故当時は航海士が操船指揮を担当。目視による見張りに頼り、浅瀬が表示される電子海図を確認していなかった。船長は業務全般の指揮監督に当たっていた。 事故は5月21日午前9時40分ごろに発生。乗組員14人は全員救助され、けが人はなかった。