米大統領選が日本に与える影響は 池上彰氏、沖縄県経営者協会で講演 国際情勢と歴史「因果関係、作用反作用を知ることが大事」
沖縄県経営者協会(金城克也会長)が定期開催する懇話会が26日、那覇市内であり、フリージャーナリストの池上彰氏が講演した。池上氏は歴史を振り返りながら世界情勢を解説し、「11月の米大統領選は直接日本に大きな影響がある。危機意識を持って見ていかなければならない」と指摘した。 【写真】沖縄の民放へ初出演した後にインタビューに答えた池上彰さん 池上氏は、パレスチナ自治区で続く戦闘やユダヤ人が差別を受けた理由、ロシアのプーチン大統領によるウクライナ侵攻などに歴史的なつながりがあることを強調。「国際情勢は歴史によって、いろんなことが起きている。因果関係、作用反作用を知ることが大事」と話した。 米大統領選でトランプ氏が返り咲いた場合、同氏が「台湾有事」で台湾を守る意思を明確にしていないことや、在日米軍の駐留費負担増を日本に求めてくる可能性が高いことなどに触れ「日本はどうあるべきか、私たちに課せられた課題」と話した。 (政経部・大城大輔)