日本航空、インバウンド誘客強化へ 海外支店長11人が県内視察【宇部】
日本航空のアジア・オセアニア海外地区の支店長11人が、6日から1泊2日の日程で県内を視察している。県の魅力発信、インバウンド(訪日外国人旅行者)の誘客強化を視点に、常盤公園で開催中の第30回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)などを見て回っている。 海外地区支店長の視察は年に2回、国内で行われている。今回は県が選ばれ、山口支店(河端信也支店長)の引き受けで開催。シンガポール、韓国、台湾支店長らが参加した。 6日は山口宇部空港から常盤公園を訪れ、彫刻の丘(野外彫刻展示場)で同展を鑑賞。市ふるさとコンパニオンの会の脇彌生会長が案内し、受賞作品などを解説した。支店長たちは「最も長く続いている野外彫刻展」としてギネス世界記録に認定された同展の歩みやバラエティーに富んだ作品への関心を高めていた。 フィリピン・マニラ支店の船橋孝之支店長は「東南アジアの人たちは、景色のきれいな場所を訪れてSNSで発信するのが好きなので、彫刻の丘は気に入ると思う。紅葉や桜が咲く季節の常盤公園は、特に好まれるはず。彫刻鑑賞は難しいと感じる人もいると思うので、インバウンド向けには、さらに分かりやすく工夫する必要がある」と感想を語った。 山口市に移動し、菜香亭や瑠璃光寺を観光した後、インバウンド誘客について県職員と意見交換した。7日は秋吉台や秋芳洞を訪れ、宇部伊佐専用道路を通って同空港から帰途に就く。