児童虐待で死亡した子ども72人、うち0歳児が4割以上…2022年度
こども家庭庁は、2022年度、児童虐待で死亡した子ども72人の詳細について検証した結果を公表しました。72人のうち、0歳児が4割以上を占めました。 こども家庭庁によりますと、2022年度に児童虐待で死亡した子どもは72人で、前の年度より2人減りましたが、 高止まりの状態となっています。 虐待死した子どもを年齢別をみると、0歳が25人で全体の4割以上を占め、このうち、生まれて1か月未満が15人でした。虐待の類型ではネグレクトがおよそ4割、身体的虐待がおよそ3割となりました。 また、主な加害者は実の母親であるケースが全体の41.1%、実の父親が10.7%実母と実父がともに加害者になるケースが12.5%、実母の交際相手が3.6%でした。 分析を担当した専門家の委員会は、全ての世帯に対する妊娠期からの相談支援体制を充実させることや、児童相談所の人員体制を強化し、専門性を確保することなどを国に提言しました。 また児童相談所などを管轄する自治体に対しては、母親の交際相手などが加害者となるのを防ぐため、子どもと日常的にかかわる全ての人物に直接会うことや父親への相談、支援、子どもの訴えを適切な方法で聞くことなどを提言しました。