過疎地域に24時間営業の店舗がオープン!AIが生活を支える
商店街の衰退などで買い物弱者が増える過疎地域の生活をAI=人工知能が支える取り組みです。白山市の白峰地区では、顔認証システムを使って24時間買い物ができる無人店舗の実証実験が始まりました。 【写真を見る】過疎地域に24時間営業の店舗がオープン!AIが生活を支える 過疎化が進む白山市白峰地区。商店街の閉店時間が早く、最寄りのコンビニまでは車で約40分かかります。 白峰に住む住民に話を聞くと「7時、8時少ない店の中でみんなそのくらいで閉めてしまうので夜間とか買い物に行くところもないし、コンビニのために車で1時間走るわけにもいかない」などと不便を感じている様子。 石橋アナ「自然豊かな白山市白峰地区。コンビニエンスストアは1つもありませんが、こちらに無人販売の店舗がオープンしました。」 金沢市のダイワ通信などシステム開発などを手掛ける4社が合同で8日から実証実験を始めた「motteke!白峰 みんなのお店」 専用アプリにクレジットカード情報などを登録し、好きな商品を手に取り店を出るだけで、店内に設置されたAIカメラと商品棚の重量センサーによって自動で決済を完了します。 田村敏和白山市長も買い物を体験し、「簡単ですね、スムーズに。お金を払わないで出てくるのが不思議な感じ」とコメント。 店に並んでいるのは、白峰地区の8つの店が提供する日用品や食料品、特産品など。 24時間営業、無人販売という特徴には、商品を提供する事業者からも期待の声が。「僕も出品しているので楽しみ。みなさん買ってもらえると。緊急性があると電話がきてあれ買わせてもらえんかということもあるので、そうなってくると気も使うので」(雪だるまカフェ・永吉睦さん) 実証実験は来年11月まで続き、売れ行きを見ながら商品の追加や変更を検討していくということです。 この取り組みの狙いについて白山市の田村市長は、 「白峰地区は、地元商店の閉店時間が早くコンビニもない場所。24時間営業で住民の暮らしを支えていきたい。また、ユネスコの世界ジオパーク認定を受けた地域で、観光客の利便性向上という面での狙いもある」と期待を寄せていました。
一方で、住民の高齢女性に話をきくと、「便利になるのは嬉しいが、アプリの使い方がわからない。孫に教えてもらわないといけない」といった声も聞かれました。 対策としては金沢工業大学の学生が、店舗で登録方法の説明や店の使い方などをサポートしていくそうですが、高齢者が多い地域でデジタル技術を駆使した取り組みがスムーズに受け入れられる仕組み作りが今後の課題と言えそうです。
北陸放送