【DeNA】有言実行「交流戦で借金完済」達成 若手リリーバーの成長が今後のカギ
<月刊ハマの番長:第4回> DeNA三浦大輔監督(50)が、舞台裏や思いを語る「月刊ハマの番長~シーズン4~」の第4回。 【写真】娘・凪沙さんの父譲りの?ワインドアップ投球 交流戦は7連勝で締めくくり、セ最上位の3位で終えた。6月16日西武戦(ベルーナドーム)でのプロ2戦目で球団史上5人目の新人マダックスを決めたドラフト5位の石田裕太郎投手(22)との舞台裏や、昨季の中継ぎ主軸投手を欠いた中で台頭する若手中継ぎ陣の成長ぶりを語った。【取材・構成=小早川宗一郎】 ◇ ◇ ◇ 三浦監督が有言実行した。4連敗から球団の交流戦史上最長の7連勝。交流戦前にあった借金3を完済して貯金1と、目標に掲げた「交流戦で借金完済」を達成した。 「若い選手がいい働きをしていい形で結果を出してくれました。交流戦の最後の最後で(石田)裕太郎がマダックスで完封。本人にとって非常に大きな投球であり、また周りの先輩たちにいい刺激を与えてくれたなと。本人は一生懸命、無我夢中に投げていたと思いますけどね」 当初は5、6回の想定だったが、6回終了時点で56球と球数も少なくハイペースでアウトを重ねた。9回を前に声かけに行ったが想定していたものとは違う、ルーキーらしからぬ冷静な姿があった。 「最後は9回行かせるつもりで『一応声かけてくるわ』と投手コーチに言って本人に声をかけました。『絶対行きます!いかせてください!』とイメージしていましたが客観的に自己分析をしていて、その姿を見てひと言だけ『9回だからと力を入れて出し切らなくていいぞ。ここまでと変わらずにそのまま投げてこい』と伝えました。本当に変わらずに8球で3アウトをとってマダックスですから。大したもんやね」 中継ぎでは坂本、中川虎、京山、徳山が僅差の場面を任せられるまでに役割を与えられ、結果で期待に応えている。 「彼らが積み上げてきて、今のポジションに上がってきたということです。四球で自滅することもなく、しっかり打者と勝負できている部分に成長を感じます。もちろん、もっともっと成長できる選手たちですから、現状で満足はしてほしくはないですけどね。一方で山崎、伊勢は、今立て直してるところです。2人には『まず自分の状態を上げてきてくれ』と伝えてファームに行ってもらいました」 昨季のブルペンを支えたエスコバー(退団)、ウェンデルケン(右肘の炎症)、入江(右肩のクリーニング手術)、上茶谷(左足首の捻挫)らが軒並み不在で、山崎と伊勢も不調で2軍再調整。伊勢は一定期間、実戦登板せずに“ミニキャンプ”で体を作り直すことが決まった。若手リリーバーの成長が今後のチームの成績にも関わってくる。 「最初は腹をくくって割り切って使っていく部分もありましたけど、その中で選手たちが自信に変えてくれたのが大きいです。攻めの投球ができるようになってきてます」 若手投手陣の台頭からチーム全体をレベルアップさせていく。