女子８００メートルで優勝した久保凛

　陸上女子800メートルで昨夏の全国高校総体（インターハイ）覇者の久保凛（東大阪大敬愛高2年）が〝世界への思い〟を明かした。 　30日に行われた日本選手権最終日（新潟・デンカビッグスワンスタジアム）の800メートル決勝では、序盤から積極的な走りを見せると、最後の直線は伸びやかな走りで他を圧倒。2分3秒13の自己ベストをマークし、初出場初優勝を飾った。レース後には「日本選手権を優勝することができたので、自分にとって自信になると思う」と頬を緩めた。 　今大会でパリ五輪の参加標準記録を突破できず「少し悔しかった部分はあった」と本音を吐露したが、まだ16歳と伸びしろはたっぷりだ。「来年の世界陸上や（2028年ロサンゼルス五輪は）4年後だけど、その大会に向けて絶対に出場するという気持ちを今日から持っていきたい」と決意した上で、将来的には「高い目標ではあるけど、世界の大会で入賞だったりを狙っていきたい」と意気込んだ。 　今後は高校記録の更新、1分台のタイムを目指すにあたり「最初からのスピードとラストを切り替えて、リズムよくスパートをかけるという部分を練習する必要がある」ときっぱり。日本一の経験をさらなる飛躍につなげる構えだ。