⚾【大会展望】第106回全国高校野球静岡大会 上位チーム拮抗、混戦模様
第106回全国高校野球選手権静岡大会は6日、県内10球場で1回戦が始まる。108校が出場し、全国選手権(甲子園)の出場権を懸けて戦う。日程が順調に進めば27日に準決勝、29日に決勝を行う。 【表】7月6日から1回戦 第106回全国高校野球静岡大会 組み合わせ ■加藤学園、浜松開誠館、静岡など有力 上位チームの力が拮抗(きっこう)し、混戦が予想される今大会。優勝争いは今春の静岡県大会を制した加藤学園、秋春ともに県4強以上の浜松開誠館、春県準優勝の静岡などが軸になりそう。昨秋県優勝の藤枝明誠や今春県4強の東海大翔洋、投手層の厚い日大三島なども絡み、好勝負が期待される。 浜松開誠館は投手陣が充実している上、パワーのある選手がそろい、攻撃で確実性を発揮できれば連覇も見えてくる。ただ開誠館ブロックは強豪がひしめく最激戦区となった。初戦の相手は常葉大菊川-静岡学園の勝者。堅守が光る藤枝明誠や、大会屈指の右腕小船擁する知徳なども入り、聖隷クリストファー-島田商は1回戦屈指の好カードだ。 加藤学園は堅守でロースコアに持ち込み、足と小技を使って確実に1点を取りにいく。基礎を鍛え上げ、接戦に強い。浜松工は左腕村松幸、好打者小粥の投打の軸が充実する。創部100周年を迎えた浜松商は伝統の手堅い野球が身上。常葉大橘は左右の好投手と積極性のある走塁を武器に上位を狙う。 静岡は積極的に足を使い、中野や和田琉ら中軸につなげる。今春は主戦谷脇の成長が収穫に。東海大会以降は守備の確実性を磨いている。静岡商、飛龍はともに投手力があり守りも安定する。磐田東は右腕寺田に注目。御殿場西は自慢の打力で流れを呼び込む。 昨夏準優勝の東海大翔洋は失点を計算できる投手陣が強み。打線も上位に力があり、20年ぶりの優勝を狙う。日大三島は左右でタイプの異なる投手が複数そろい、遊撃綱島を中心に守備力も高い。掛川西は前チームからの主戦高橋、捕手堀口のバッテリーを軸に、26年ぶりの県制覇を目指す。
静岡新聞社