生田絵梨花、アイドル時代とは違う新たな挑戦 「どれも足を踏み入れたばかりという感覚」
生田絵梨花が振り返る、乃木坂46を卒業してからの2年半
ーー生田さんも先日リリースされた1st EP『capriccioso』でソロデビューされるなど、音楽面を含め幅広い活動をされていますよね。 生田:本当にありがたいです。小さい頃からピアノをやっていたり、物心ついたときから歌が好きだったこともあって、ずっと音楽と携わっていたいという気持ちが強かったんですよね。グループにいたときは音楽がいつも当たり前のように近くにありましたが、卒業してからは音楽と触れる機会が少なくなってしまっていたので、ずっとその道を築いていきたいなと思っていて。いろいろ悩んだり準備をするのにも時間がかかってしまって、2年半経ってしまいましたが、ようやくスタートを切ることができました。ソロデビューは本当に嬉しいですし、ここからまた踏ん張っていかないといけないなという気持ちです。 ーー自身で作詞・作曲にも挑戦されていますが、昨年は映画『ウィッシュ』で念願のディズニーヒロインを演じるなど、マルチに活躍されている印象です。 生田:ありがとうございます。『ウィッシュ』の経験は私にとっても本当に大きかったです。自分の夢だったことをやらせてもらえる嬉しさもありましたし、作品を観てくださった方々や楽曲を聴いてくださった方々のリアクションが本当にすごかったので、作品のプロモーション期間もそういう反応がすごく自分の糧になりました。「諦めたらいけない」ということを歌っていたので、自分自身が挫けそうになったときは、『ウィッシュ』のことを思い出して鼓舞してもらって頑張っています。 ーー俳優業、音楽活動に加えて、『Venue101』(NHK総合)では毎週MCも担当されていますが、並行していろんなことをこなしていくのは大変ではないですか? 生田:自分の中では、まだどれも足を踏み入れたばかりという感覚なんですよね。芸能活動自体はアイドル時代から数えると長いですけど、映像のお芝居に関しては独り立ちしてからまだ2年ちょっとですし、音楽に関してもソロになってからは今回が初めてで、MCとしてもまだまだ初心者なので、とにかく頑張らないといけないなと思っていて。それぞれのフィールドにはそれぞれのプロフェッショナルな方がいらっしゃるので、自分がその中でどう進んでいけるのかは自分自身もすごく悩みながらやっているんですよね。アイドル時代とはまた全然違う挑戦だなと感じています。 ーー乃木坂46を卒業してから2年半になりますが、生田さんの現状は卒業当時思い描いた通りになっていますか? 生田:自分が想像していたよりもいろんな経験をさせていただけているなと。私は“なんとかなるさ精神”を全く持てないタイプの人間で……。 ーーいろいろ考えてしまうタイプ? 生田:そうなんです。卒業する前から、「卒業しても自分は求めてもらえるんだろうか」とか「本当に1人でやっていけるんだろうか」とか、いろいろ考えていて。いまでもそういうところはあるんですけど、こうやって振り返ってみると、当時の自分には考えられないくらい、本当に貴重な経験をたくさんさせていただけているので、すごくありがたいなと思います。 ーー今後に関して、何か考えていることはありますか? 生田:単発的な目標はよく立てるんですけど、長期的な目標はあまり立てないんですよね。でも、究極的には、豊かに生きていきたいです(笑)。 ーー大きな目標ですね(笑)。 生田:いろんな経験が糧になって、自分自身の人生も豊かになっていくと思うので、目の前のことを一つひとつしっかりやっていければいいかなと。この『アンメット』をやり遂げた先に、また何かを見つけられると思うので、他人のことを知りながら自分のことも知っていって、また目標を見つけられたらいいなと思います。
宮川翔