阪神・育成ドラ2福島 2軍で10戦ぶり安打 自慢の快足生かすため出塁率アップへ意欲
「ウエスタン、阪神5-9中日」(9日、鳴尾浜球場) この一本をきっかけにしたい。阪神の育成ドラフト2位・福島(白鷗大)は久々の快音に「これを機に乗ってければ」と前を見据えた。1点差に迫った四回1死一、三塁。代わったばかりの砂田の初球を左前へ運んだ。一時同点の適時打は10試合ぶりの安打に。「1打席目、上体が浮いていた」と下半身に意識を置いたことが奏功した。 春季キャンプで岡田監督の目に留まった足が一番の武器。しかし、ウエスタンでは5月12日・中日戦以来、盗塁がない。和田2軍監督も「足をどうやって生かしていくか。塁に出る方法をまず考えると、いろんなことが見えてくる」と話す。 福島も「まずはヒットより出塁」と自覚している。そのために大事にしているのが「スリーツーのカウントを作ること」。選球眼も必要となってくる中で、打撃では下半身を使うことを意識。「割れができることで、変化球も我慢できるようになる」と出塁率アップにつなげる狙いだ。 7月末には支配下登録期限が迫る。「意識するんですけど、結果を求めすぎても絶対良くないので、難しいところですね。ここで一皮むけたいですね」。快足をアピールするためにも、まずはどんどん塁に出る。