ヘルシンキ市、コントゥラに30万ユーロ拠出 文化イベントの創成に注力
ヘルシンキ市は、市民参加型予算制度「OmaStadi」を通じて、コントゥラに30万ユーロ(約4,900万円)を拠出することを決め、10月26日、コントゥラ図書館で「コントゥラ・カルチャーモール・プロジェクト」の開始式典を開いた。(ヘルシンキ経済新聞) ヘルシンキ東部のメルンキュラ地区に位置し、文化イベントを多く開催する街として知られるコントゥラ。地元の文化事業者が発案した同プロジェクトは、コントゥラを「ヘルシンキ首都圏で最もクールな文化的な街」にすることを目標に、地域住民や事業者が文化イベントを開催しやすい環境作りを進める。住民によるイベント開催をサポートするため、シニブオッコ・コイブラさんが専任のイベントプロデューサーに任命された。 文化・レジャー担当副市長のパーボ・アルヒンマキさんは「コントゥラ・ショッピングセンターとその周辺地域は、住民による文化活動の舞台として機能してきた。私は何十年もの間、コントゥラの文化イベントに参加するために地下鉄を乗り継いで訪れた。このプロジェクトは、メルンキュラ地区全体の文化活動をさらに強化するもの。住民の自発性と地域文化のユニークさが、この場所を特別なものにするだろう」と期待を寄せる。 同制度は2016年、同市が市民の声をまちづくりに反映させる取り組みとして始動。今年始動するプロジェクトは、昨年10月に第1フェーズの「ブレインストーミング」を行い、市民からアイデアを募集。その後、アイデアの評価・検証、市民投票、開発などの過程を経て、「コントゥラ・カルチャーモール・プロジェクト」を含む多くのプロジェクトが今秋、始動した。
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