ヨドコウ迎賓館100周年で記念チョコ販売 デザインは幾何学的「芦屋らしいお土産に」
国重要文化財のヨドコウ迎賓館(旧山邑(やまむら)家住宅)=兵庫県芦屋市山手町=の完成100周年を記念して、芦屋観光協会が、オリジナルチョコレートの販売を始めた。建物の意匠をモチーフにしており、市内のチョコレート店が制作を担った。 【写真】ヨドコウ迎賓館の外観 米国出身の建築家フランク・ロイド・ライト(1867~1959年)の設計で、24年に灘五郷の酒造家の別邸として建てられた。自然との融和を目指しており、幾何学的な彫刻の大谷石や飾り銅板などの意匠も特徴。ライトは近代建築「三大巨匠」の1人とされ、米国内では8作品が世界文化遺産に登録されている。 チョコレートやパッケージのデザインは観光協会理事だった助田敦さん(故人)が担った。助田さんはデザイナーとしてビルのパース(透視図)などを手がけており、今回は彫刻や銅板などの意匠を繊細なタッチで描いた。 チョコレートを制作したのは「cherry.c(チェリー・シー)」。デザインを形にするため試作を繰り返し、素材にもこだわったという。抹茶、ミルク、ダーク、塩キャラメルの4種類が入っており、「芦屋モダニズムチョコレート」と名付けた。観光協会の石本章宏会長(79)は「繊細なデザインで味は抜群。芦屋らしい商品で、お土産にぴったり」と胸を張る。 3780円。ヨドコウ迎賓館などで販売しており、大丸芦屋店では11月中は毎週日曜日、12月からは毎日販売する。芦屋観光協会TEL080・8746・2537(土井秀人)