【ソフトバンク】大関友久が中12日で118球の熱投 開幕から無傷の5勝 貯金は今季最多26に
<オリックス1-5ソフトバンク>◇26日◇京セラドーム大阪 ソフトバンク大関友久投手(26)が8回4安打1失点の快投で、開幕から無傷の5勝目を手にした。中12日で今季最多まであと1球に迫る118球の熱投。負けない左腕に導かれ、チームは7カード連続の勝ち越しを決め、再び勝率7割を超えた。貯金は今季最多を更新する26。2リーグ制後最速タイとなる7月2日に優勝へのマジックが点灯する可能性が出てきた。 息切れしながらも敵地で大関が仁王立ちを続けた。8回2死一、二塁のピンチでは「意思の疎通。配球の面で」と冷静に捕手海野とコミュニケーション。西野を遊ゴロに抑え、118球で仕事を終えた。「ちょっと後半は球速が落ちたんですけど、その中でもなんとか粘れたので良かったです」。失点は初回の太田のソロのみだった。 今季は5勝0敗で負け知らず。「すごく順調に来ている証拠だと思います」。左腕の表情は明るく「何試合かは野手の方に負けを消してもらったりしての0敗なので」と謙虚な姿勢も忘れなかった。運との巡り合わせもありながら無傷を保ち「そこは大事に。できる限りこのまま続けていきたいなと思います」。大関は無敗にこだわっていくつもりだ。 先発ローテーションに定着した22年以降、夏場に離脱を余儀なくされてきた。22年は左精巣がんの疑いがあったため、8月2日に手術。23年は体調不良などが重なり、8月~9月にかけては1カ月半ほど1軍登板がなかった。ローテーション完走への思いは強く「そういう気持ちはあります。夏にいろいろ、何かがあったとしても、しっかり乗り越えて1年間投げ続けていきたい」。ホークスの左腕エースを象徴する背番号「47」は心強く誓った。 リーグ戦再開後は5試合で4勝1分と、こちらも負けなし。7カード連続の勝ち越しで独走態勢をキープした。小久保裕紀監督(52)は「(最後は)バテとったね。(直球は)140キロぐらいしか出なかった。でも8回までよう投げました。あとは海野がいいところ引き出してた」とバッテリーを称賛。投打がかみ合い、オリックスに敵地で連勝した。 勝率7割到達は6月5日以来。67試合を消化したことを考えると驚異的な勝率だ。貯金は今季最多を更新する26。22年ヤクルトに並び、2リーグ制後最速となる7月2日にも優勝へのマジックが点灯する可能性が出てきた。タカの独り旅は終わりそうにない。【只松憲】