【MotoGP】クアルタラロ、ヤマハの復活に向け「ファクトリーの延長線上にあるサテライト確保が重要」
MotoGPに参戦しているヤマハは、2023年にRNF(現トラックハウス)がアプリリア陣営に変わって以来、サテライトチームがいない状態にある。ファビオ・クアルタラロはサテライトチームを持つことの重要性を理解しながらも、それはファクトリーチームの延長線上にある必要があると考えている。 近年、サテライトチームを含めた強力な体制構築は、計8台体制でMotoGPを席巻しているドゥカティがその重要性を証明しているように、MotoGPで成功するための鍵となっている。 現在、ドゥカティの準ファクトリーチームとも言えるプラマックは、ホルヘ・マルティンを擁してライダーズランキングをリードしており、KTMはテック3(GASGAS)に期待の新星ペドロ・アコスタを擁している。 一方、ヤマハは前述のようにサテライトチームを持っておらず、苦境から脱するためにも新たなサテライト体制の確保が大きな課題となっている。 木曜日、スペインGPを前にこの件について質問されたクアルタラロは、ヤマハのサテライトチームはファクトリーによって完全にサポートされなければならず、単に金を払うだけのカスタマーであってはならないと強調した。 「それは本当に重要なことなんだ。ヤマハも、そして僕自身も、サテライトチームを持つことに懸命に取り組んでいる」 「特に、プレシーズンでどれだけの周回数を走れるかが重要だ。ドゥカティと比較すると、周回数が全く違う。それだけ多くのモノをテストできるし、より多くのライダーからコメントが得られるんだ」 「だから、これは本当に重要なことだし、そうあるべきだと思う」 「僕としては、ファクトリーチームの延長でなければならない。ファクトリーバイク、ファクトリーサポートがなければならないし、それはライダーにとっても重要なことだと思う」 「結局のところ、同じバイクに乗って近くにいるライダーが最初のライバルになる。それが3人になれば、さらにモチベーションが上がるし、他のライダーから学ぶことも多くなるはずだ」 ヤマハはVR46やプラマックなど、いくつかのチームと2025年について交渉していると見られている。 しかし、VR46のチームディレクターであるアレッシオ・サルッチは、motorsport.comに対して、ドゥカティに残留する可能性が高いと語った。
Lewis Duncan