「農家の近くに住み、直接仕入れた新鮮な野菜でお弁当を」新天地・福岡県広川町で店舗構える
現在は、農薬や化学肥料を使わずに栽培する福岡県久留米市の「中村農園」など県内3軒からコメや野菜を仕入れる。同園の中村舞子さん(37)は「新しい環境に自分から踏み込んでいく行動力がすごい。お弁当作りも丁寧で、これからも応援したい」とエールを送る。
弁当の魅力を「一つの箱の中で自分を表現でき、個性が出せるところ」と語る。22年11月には、日本惣菜協会九州支部が主催の地産地消の弁当などを提案するコンテストに参加し、最優秀賞を受賞した。
「生産者に近い立場だからこそできる、素材の味を生かした自分だけのお弁当を作りたい。将来的には古民家を拠点にした料理教室を開きたい」。福岡で教わった食の楽しさを多くの人に届けるため、地域に根差して夢の実現を目指すつもりだ。(中村直人)