【韓国ドラマ】推しの未来を変えるために奔走『ソンジェ背負って走れ』ファッションも清涼感最高!
主演二人の清々しいケミストリーが大ヒットに導いた『ソンジェ背負って走れ』を、今回もファッション視点からレビュー。当コラムの筆者もイム・ソル(キム・へユン)とリュ・ソンジェ(ピョン・ウソク)のケミ推しになった本作は、過去、現在、未来の時間軸の交錯が巧妙に描かれたタイムリープラブストーリーです。 『ソンジェ背負って走れ』懐かし可愛いY2Kルックから働く大人の現代ファッションまで(画像) 事故によって下半身不随となったイム・ソル。人生に絶望する彼女が思いがけない出来事で本来の明るさを取り戻していくところから物語が始まる。リュ・ソンジェは、アイドル的な人気を誇る4人組バンドECLIPSEのボーカルで、イム・ソルの推し。ファンとトップアーティストという関係が、突如飛び込んでくるリュ・ソンジェの衝撃的なニュースとともに変わっていく…。 コンサートシーンではピョン・ウソク本人が生歌を披露。彼が歌うECLIPSEの曲が劇中で流れ、ドラマのOSTも話題に。タイムリープするたびに変化するイム・ソルのファッションとともに、リュ・ソンジェについてもじっくり語ります。 事故によって下半身不随となったイム・ソル。人生に絶望する彼女が思いがけない出来事で本来の明るさを取り戻していくところから物語が始まる。リュ・ソンジェは、アイドル的な人気を誇る4人組バンドECLIPSEのボーカルで、イム・ソルの推し。ファンとトップアーティストという関係が、突如飛び込んでくるリュ・ソンジェの衝撃的なニュースとともに変わっていく…。 コンサートシーンではピョン・ウソク本人が生歌を披露。彼が歌うECLIPSEの曲が劇中で流れ、ドラマのOSTも話題に。タイムリープするたびに変化するイム・ソルのファッションとともに、リュ・ソンジェについても、エディター陶山真知子とスタイリスト池田メグミがじっくり語ります。
■【作品紹介】韓ドラ『ソンジェ背負って走れ』は推しの未来を変えるために奔走するヒロインのタイムリープラブストーリー ファンとトップアーティストという夢のある設定の中で、時間に翻弄されるイム・ソルとリュ・ソンジェの過去が丁寧に描かれているのが最大の魅力。未来を変え、推しを救うという目的で繰り広げられる本気のドタバタ劇はコメディタッチでいて、大人が楽しめるピュアさとスリルも。韓ドラ好きの期待を裏切らない、コミカルな周辺キャラクターや世相を表すエピソードも最高。 主演の二人は、『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』で主人公の娘イェソ役を演じ、注目されたキム・へユンと、『青春の記録』や『力の強い女 カン・ナムスン』などの話題作で重要な役どころを演じていたピョン・ウソク。二人とも本作で爆発的ブレイクを果たし、俳優としても高い評価が。ピョン・ウソクは9月に日本でのファンミーティングを控えている。 ■2024年を代表する神ドラマ、ケミカップル爆誕! 陶山:『ソンジェ背負って走れ』は韓国でのヒットを知りつつも、池田さんにおすすめされるまでは実はあんまり注目していなくて…。正直、1話は私には青すぎると片手間に観ていたけれど、2話からもうどっぷり。で、私の中でピョン・ウソクが急浮上。 池田:本当にかっこいいんですよね。ピョン・ウソクは『青春の記録』でパク・ボゴムの親友役のときから気になり始め、その次にキム・ユジョンと共演した映画『20世紀のキミ』で彼の透明感を知りました。学生役をやらせたらピカイチです。 陶山:ね、あとトップスター役も! 推しを救うという、壮大な目標を掲げ、未来を変えるために、2023年の現在と2008年の高校時代を行ったり来たりするイム・ソル役のキム・へユンとのケミも満点。エピソードが進むたびに、二人の爽やかなエネルギーが充満していく感じ。身長189㎝のピョン・ウソクと160㎝のキム・へユンの29㎝の身長差も♡。 池田:キム・へユンは初主演の『偶然見つけたハル』でのロウンとのカップリングもよかったですね。でも、ソンジェとのこのケミには敵わないかも。あと余談ですが、ピョン・ウソクがファンミーティングのために入国したアジアのどこかの空港でのこと。ファンが殺到する中、ソンジェ(全身パネル)を背負った女性が現れ、本人が気づき、握手したというファンサも話題に。盛り上がりがすごいんです。 ■イム・ソルの韓国的Y2Kムード 池田:2008年のソルはラガーシャツやリンガーTなど、当時を象徴するようなY2Kルックが可愛いですよね。あとカチューシャとポシェットも彼女のトレードマーク。ストーリーとともに、忠実にタイムリープするファッションや髪型も観ていて面白い。 陶山:可愛いよね。あとカットオフデニムや、物語の鍵となる時計G-SHOCKとか。年齢によって感じ方はそれぞれかもですが、私には懐かしい(笑)。 池田:10話でちらっと出てくるソンジェのことを好きな女の子の服もちょっと気になりました。長めでビッグショルダーの黒レザージャケットにタイトな白ワンピース、大きなフープピアスの組み合わせがY2K的なバランスで、今っぽいなって。 ■心も体もとにかく忙しい、現代の働くイム・ソル 陶山:イム・ソルは過去と現在の行ったり来たりでいつも多忙。過去では制服姿も多いですが、映画会社で働く現代に戻ったときの着こなしも注目ですよね。 池田:雪の降る現代に戻ることが多く、ちょっと気が早いですが、冬のコートスタイルの参考にも。何度か登場する、親近感のある白いアウターのコーディネイトが印象的です。白ダウンの下はジャケットをベルトでウエストマークするというテクも披露。 陶山:二人で色々乗り越え、ソンジェの甘々モードが発動する頃には、働くソルがすごくきれいに見えます。 池田:ゆるくて大きな面のカールヘアが成熟したソルを女らしく演出していますよね。シャギーっぽい素材のショートジャケットと太めデニムのコーディネイトも気になりました。スタイルはシンプルで、ミントグリーンのようなパステルカラーで遊びを加えているイメージ。 ■ソンジェシンドロームからファッションアイコンへ 池田:ドラマは惜しまれつつ終了してしまいましたが、演技力に定評があるキム・へユンのおかげもあって、今も世界中!でソンジェが愛されていますよね。しばらくソルの「ソンジェヤ~」が頭の中でループしてました(笑)。ECLIPSEの代表曲「夕立」もいつの間にか覚えちゃって、思わず口ずさんでいることも。 陶山:私も。刷り込まれちゃったよね(笑)。30代で透明感のある高校生を演じるピョン・ウソクがよすぎて、またすぐに彼の過去作で池田さん推しの映画『20世紀のキミ』と『ソウルメイト』を立て続けに観ました。 池田:『20世紀のキミ』の切ない高校生役もいいですよね。こんなに制服が似合う30代って…。個人的には前髪をゆるく下ろし、ロングチェスターコートを着ている大人ソンジェも好きです。 陶山:ご本人曰く、学生役はソンジェが最後(私調べ)とのことだけれど、まだまだ制服姿を観たい気持ち。高校生に加えて、バンドのボーカルや水泳選手といろんな顔を見せてくれたのもこの作品の功績。俳優としてはもちろん、プラダの’25年春夏メンズコレクションに来場し、今やファッションアイコンとしても引っ張りだこに。韓国ではLG電子やクリニークコリア、サーティワンアイスクリームなどの広告モデルに続々と抜擢され、撮影やイベントでスケジュールはパンパンでしょう。 新たな脚本やキャストとの出会いでさらに輝く俳優たち。役に生きる彼らの世界からますます目が離せません。また次回も良質で魅力ある作品をお届けします!アンニョン! ◇editor 韓ドラ部屋のオンニ/陶山真知子 長身俳優やコリアンフードにときめき、韓国ブランドを着て、シートマスクで保湿に励むエディター。ヒロインのファッションと、たくさんのパンチャン(おかず)が並ぶ食事シーン、ちょっとクセのあるベテラン脇役も私的没入ポイント。日々観たいものリストが渋滞。 ◇stylist ゲスト/池田メグミさん ドラマもアイドルもファッションもあらゆるプラットフォームから情報収集。K-POPのライブにも参戦。ワールドワイドスターたちが体を張ったり、ガチなプライベートを見せてくれたりする旅バラエティやリアリティ番組も大好物。手を出しすぎて、観るたびに推しが増え続けるのが幸せな悩み。