綾部の挑戦を退け３冠王座を防衛した青柳

　全日本プロレス22日の後楽園大会で、3冠ヘビー級王者の青柳優馬（28）が、今年の王道トーナメントを制した綾部蓮（27）とのV2戦に臨み激闘を制した。 　試合は両雄が譲らぬ一進一退の攻防となった。2メートルの高身長から繰り出される振り下ろすような打撃や投げ技に苦しんだ優馬は、フロントネックロックやエンドゲームなどの絞め技を使いつつ応戦。しかしコーナー最上段に登ったところを下から蹴り上げられ、雪崩式ブレーンバスターで叩きつけられるなどピンチの連続だ。なんとか活路を見いだそうとフロントネックロックで飛び付くもブレーンバスターでぶん投げられるなどなかなか勝機を見いだせなかった。 　さらに終盤には高角度の飛龍原爆固めで連続で叩きつけられ万事休すかに思われた。しかし猛攻の合間に生じた一瞬の隙を突き、スピンキックを2連続でアゴにヒットさせて動きを止める。そこからロックスターバスター、THE　FOOLとつないで大逆転の3カウントを奪った。旗揚げ記念日ということで普段の統合された1本の3冠ベルトではなく、インターナショナルヘビー、UNヘビー、PWFヘビーの3本のベルトを手にした優馬は綾部に「この時期はいつも、所属選手が来年契約するかしないかで一喜一憂する時期なんだ。俺の中でお前は全日本プロレスに必要な男だ。やめてくれるなよ」と〝らしい〟陰湿ワードで健闘をたたえる。するとそこに現れたデイビーボーイ・スミスJr．から宣戦布告され「OK、ノープロブレム。アイ・アム・チャンピオン。ピープルズ・ユウマ。オールジャパン・ジーザス。札幌、カモン！」と次期シリーズでの挑戦を受諾。最後に観客に向かい「最近、言いたいことを言えない世の中ですが、今日は僕が許します。クソくらえな世の中に一言叫んでやろうぜ！」としてから観客と共に「バーカ！」と唱和するのだった。