現地記者が分析(C)Getty Images

マンチェスター・シティとアーセナルの一戦について、『The Athletic』のニック・ミラー記者が分析している。 【動画】まさに死闘！マン・C劇的同点弾にカラフィオーリ鮮やかミドル 22日にエティハド・スタジアムで行われた優勝候補同士による大一番。10分にハーランドのゴールでマンチェスター・シティが先制したものの、アーセナルは前半アディショナルタイムまでにカラフィオーリとガブリエウがネットを揺らして逆転する。しかし、前半終了間際にトロサールが2枚目のイエローカードで退場すると、アーセナルが自陣に引いたことで一方的な展開に。攻め続けるマンチェスター・Cはなかなか守備をこじ開けられなかったものの、終了間際にストーンズが劇的な同点弾を決め、2-2の引き分けに終わった。 今季の優勝候補筆頭同士によるビッグマッチだったが、結果的に審判の判定やアーセナルの守備戦術などに注目が集まることに。それでもミラー記者は、「過去数シーズンのつまらない直接対決もあり、耐える試合を覚悟していた」と前置きしつつ、この直接対決が「楽しかった」理由を分析している。 「嬉しいサプライズだった。前半は警戒し合うのではなく、2匹の動物がお互いに向かっていくような、熱狂的なエンターテインメントだった。ハーランドのゴールは素晴らしかったし、カラフィオーリのシュートも見事。ガブリエウのヘッドは、テクニックだけでなく肉体と熱意によって生まれたゴールで、直感的にスリリングな展開だった」 「そして後半は、まったく違う展開だった。トロサールの退場が台無しにしたと主張する人もいるだろう。11人同士の展開をもっと見たかった人もいるはずだ。それでも、後半は違う意味で楽しかったと言える」 「片方が必死に守り、もう一方が全力で突破に行く姿勢は、なにか魅力的なものがある。美しいものではないし、本質的には同じことの繰り返し。半分以上の人は望まないだろう。それでも、消耗戦はそれはそれでスリリングだ」 「トロサールの退場からペップが怒りのあまり座席を蹴ったこと、ストーンズの同点弾後にハーランドがティンバーの頭にボールをぶつけたことなど、議論や衝突の瞬間もあった。繰り返すが、これは大満足なフットボールの要素ではない。だが、何かそれと違うもの、特別なスリルを感じられる」 そして、「この結果が最終的にタイトル争い全体へどう影響するのか？ それは誰もわからない。しかし、少なくともただやり過ごす準備をするのではなく、真の期待感を持ってリターンマッチ（予定は2月）を待つことができるはずだ」と締めくくっている。