アサマノイタズラが中山競馬場で誘導馬としてデビュー
2021年のGⅡセントライト記念の勝ち馬で、昨年の7月に競走生活を引退したアサマノイタズラが6日、中山競馬場で誘導馬として〝再デビュー〟した。 朝のお出迎えに始まり、1Rから最終の12Rまで全レースの後方誘導を担当。現役時代にコンビを組んでいた嶋田純次騎手も〝応援〟に駆けつけ、相棒との再会を喜んだ。同騎手は「ちゃんと歩けていたし、偉いですね。僕もアサマに誘導してもらったレースを勝てるように頑張ります」と白い歯をこぼした。現役時代に管理していた手塚貴久調教師も誘導馬としての晴れ姿に目を細め、「思っていたよりも早かった。まだ落ち着きを欠くようなところも見せていたけど、元気が良さそうなのは何より。これから先頭誘導もできるように頑張ってもらいたいですね」とエールを送る。 中山競馬場で同馬を担当するJRAの帰山政孝さんも初日の働きぶりには合格点を与えた。「思っていた以上に落ち着いていたし、馬を褒めてあげたいです。意外と大丈夫そうだったので、慣らす意味でも最後まで頑張ってもらいました。今後は先頭にも行けるように調教していきたいと思います」と笑顔で語り、地道に練習を続けていく。 現在、同競馬場では中山で重賞を3勝したヒシイグアスも待機中。こちらも遠くないうちに誘導馬としてのデビューが予定されている。(和田稔夫)