キーファー・サザーランド、リヴァー・フェニックスとの秘話を語る 『スタンド・バイ・ミー』のタイトルは2人のやり取りから誕生?
1986年に公開された映画『スタンド・バイ・ミー』。青春映画の傑作として、さらに故リヴァー・フェニックスの代表作として今も多くの人に愛されている。スティーブン・キングの小説『The Body(原題)』を原作に、4人の少年が死体(Body)探しの旅に出るというひと夏の冒険を描いた作品。リヴァーは少年の1人を、彼らを邪魔する不良グループのリーダーをキーファー・サザーランドが演じた。
そのキーファーが先週ジミー・ファロンのトーク番組に出演、映画の撮影秘話を披露した。「当時リヴァーはギターを習得しているところだった。現場でも弾いていたんだが非常に上手だった」。キーファーもギターを弾けたことから、そこでベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」を弾き語りした。「そうしたらリヴァーが『メロディが好きだ』と言った。彼はそれまでその曲を聞いたことがなかったんだ。だから僕が彼にその曲を教えていたら、監督のロブ・ライナーが通りかかって『ずいぶん長い間その曲は聞いてなかったな。大好きな曲だ』と言ったんだ。そのときはそこで話は終わりだった」。
でも後日驚くべきことが。キーファー曰く「ロブ・ライナーは結局その曲を映画に使い、タイトルを『スタンド・バイー・ミー』に変えたんだよ」。ジミーもこれに興奮しつつ、そのときのやりとりがタイトルを変えるきっかけになったのかと質問。キーファーは「わからない。会話にあの曲のことが出てきたことだけしかわからない」と答えているけれど、2人が歌っていなければ原作と同じ『The Body』というタイトルになっていた可能性も否めない。
キーファーは以前もリヴァーとの共演についてコメント、彼の才能を称賛していたことがある。2021年のインタビューで「彼は他の少年たちよりも1歳年上だった。それが大きな違いを生んだと思う」とコメント。キーファーはそのリヴァーよりも4歳年上だった。「他の子たちが年相応のことをしているとき彼は僕に『一緒にセリフを練習してくれる?』と聞いてきた。ギターを弾いていると『その曲は何? 教えてくれる?』と頼んできたりね」「次のレベルに行きたいと彼が思っているのははっきりしていた。何か特別なことを成し遂げることを感じさせた」。この作品でのキーファーとリヴァーの共演シーンは少なかったけれど、リヴァーの才能は彼の目にも明らかだったよう。