黒木華「ステキだったよ」褒められたうれしさ、今でも 「アイミタガイ」
映像は怖い 後悔ばかり
出演作が途切れず並ぶ。「次々と演じることは、気にならないです」。役は引きずらないのだという。NGが出ても「自分ができてないから仕方ないよなって思ってしまうので、苦しいとは感じない。失敗しても、時間が過ぎていきますから。過去のことを忘れてくタイプなので、あんまり覚えてないんですよね」。楽天的なようでいて、実はネガティブ思考に陥りがちでもあるとか。「考えすぎると変な方向に行ってしまいそうなので、フラットでいようと」 映画での活躍が目立っているが、根は舞台人。映像を楽しめるようになったのは、20代を過ぎてからという。「映像は怖いです。瞬間を切り取ってるから、ああすればよかった、もっとできたと考えてしまう。だから初号以外は見ないです、恥ずかしいから。後悔ばっかり。だから監督のせいにしてます。監督がいいって言ったからいいや、みたいな」 「またまだ演じてない役がいっぱいあります。そういうのをやってみたい。殺人鬼とか死体とか動物とか。おばあちゃんもおじいちゃんも」。明るく続けるのだった。
ひとシネマ編集長 勝田友巳