次期選挙に向け明暗か “政治資金パーティ裏金問題” 和田氏と堀井氏
HTB北海道ニュース
自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題で、党から処分を受けた道内選出の衆議院議員、堀井学氏と和田義明氏。次の選挙に向けて明暗が分かれています。 和田義明衆院議員) 「政治不信を招いてしまいました。そしてお怒りを買ってしまいました。誠に痛恨の極みであり、ただただただただ申し訳なく思う」 派閥の裏金問題で自民党から戒告の処分を受けた和田義明衆議院議員。19日に札幌で開いた自身の政治資金パーティーで支援者らに謝罪し、私的な流用はなかったと説明しました。そのうえで和田議員は。 和田義明衆院議員) 「いま一度、私とスクラムを組んでください。引き続きともに歩んでください。そしてぜひとも次の選挙も私を国政の舞台に押し出してください」 次の選挙に向けた意気込みを語り、支援者から大きな拍手を受けた和田議員。裏金問題の影響はあまり広がっていないようです。一方。 自民党北海道9区支部 藤沢澄雄支部長代行) 「この9区我々議席を失うわけにはいかない。そのために、どうしたら我々の気持ちが一つになれるのか。そういう視点にも立って皆さんから意見を伺いたい」 苫小牧市で19日に開かれた堀井学衆議院議員の選挙区支部の臨時役員会。 胆振・日高管内にある自民党の23支部のうち、18支部のおよそ30人が出席しました。議題となったのは、次の衆議院選における堀井議員の処遇です。派閥の裏金問題で自民党から役職停止の処分を受けた堀井議員。苫小牧支部は先月、「支持者に真摯に向き合わない姿勢は政治家失格だ」などとして、堀井議員の交代を呼びかける文書を選挙区内の各支部に郵送していました。 日高管内の浦河・様似・えりもの3支部や伊達支部なども候補者を堀井議員から別な人物に代えるよう求めていて、既に選挙区内の23支部のうち少なくとも6つの支部が、堀井議員にノーを突きつける形になっています。 井口七海記者) 「こちらの中では堀井議員について、各支部が非公開で協議をしています」 非公開で行われたおよそ2時間の協議では堀井議員が地元回りを疎かにし、SNSでの発信に力を入れていることへの批判があった一方、現職を候補から降ろすようなことは軽々に言うべきではないとの意見が出たということです。 自民党北海道9区支部 藤沢澄雄支部長代行) 「一部、支部長を変えてほしいという意見もあったことは確かであります。一方で、まだまだ本人の意思を確認してからでなければ、先に進まないという意見もありました」 裏金問題で足元が揺らぐ堀井議員。選挙区支部は、各支部から出た意見を堀井議員本人に伝えたうえで、来月末の総会で次の選挙に向けた結論を出す考えです。
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