山形で高校生ロボコン、鶴岡工業が初優勝
自動車のリサイクル部品を活用し、先端技術も搭載した自作ロボットによる「第8回やまがた高校生ロボットコンテスト」が30日、山形市の道の駅やまがた蔵王で開かれた。工業系学科のある県内11高校の生徒が出場。ボールの回収と投てきを組み合わせた新ルールで競い、鶴岡工業が初優勝を遂げた。 昨年までの綱引きからルールを変更した。トーナメント方式で、1試合は2チームが30秒の各3回で落とした的の合計点を競った。 各チームはパワーウインドー、ワイパー、ドアミラーのモーターやエアバッグを使い、工夫を凝らしたロボットを制作。ボールの回収方式は吸引や抱き込みに分かれ、投てきもローラー式、アーム式、ばね式など多彩な形がそろった。 鶴岡工業はボールを滑り止めで巻き込んで回収し、ローラー式で放る無線操縦タイプ。カメラで的を把握した上で、コンピューター制御による自動照準機能で次々に撃ち抜き、初戦敗退だった昨年の雪辱を果たした。操縦士の2年梅木理久斗さん(16)は「みんなで作ったマシンで安定した射撃ができた。優勝できてうれしい」と話した。
競技と審査の結果、準優勝は山形工業、審査員賞は酒田光陵、県工業教育研究会賞は寒河江工業、県自動車販売店リサイクルセンター賞は村山産業だった。高校生のものづくり意識向上を目的に山形新聞、山形放送が主催、山形日産グループが特別協賛した。大会の様子は山形放送が12月29日午後4時半~5時25分に放送する。