「令和最初の」プロ野球記録は誰が作る?
では横浜DeNAとヤクルトの相性はどうだろう。横浜DeNAはルーキーの大貫が対ヤクルトに初先発、ヤクルトの左腕、高橋は今季3度目の先発で、4月3日には横浜DeNA戦に先発したが、制球が定まらず4回途中でKOされ、しかもソトに一発を浴びている。 横浜DeNAは対ヤクルト戦で、今季早くも8本塁打。一方のヤクルトも対横浜DeNA戦に6本塁打を放っているが、「打つ」「打たれる」のデータを差し引きして、その相性から予測すると、令和1号は、横浜DeNA打線から生まれそうな気配がある。 元千葉ロッテで評論家の里崎智也氏は、「令和1号が誰? かなりのむちゃぶりなテーマですよね(笑)」と言いながら「あくまでも勘ですが、ソトかロペス。ソトは、平成最後の日にも打ってますしね。状態も悪くない」と予想する。 ソトは、現在トップの11本を放っており不振の横浜DeNA打線において、この5試合で4本塁打と一人気を吐いている。 「時間的なことと、東京ドームの有利さを考えると巨人の1、2番の坂本、丸に1号の可能性もあるでしょうが、そんなこと言いだしたらキリがない。超大穴は、広島の2番、菊池。ポーンと甲子園で飛び出る可能性だってありますよね」と里崎氏。 ちなみに平成の第1号は、1989年4月8日の東京ドームでのヤクルトとの開幕戦で初回にマークした現巨人の原監督で、平成最後の巨人―中日戦のイニング間にクイズとして出題されていた。 その縁や運のようなものを絡めれば、「令和第1号」も強力な巨人打線から飛び出ても不思議ではない。 また「令和最初の勝利投手」は、セで生まれる3人のうちの誰かが手にするわけで、決め手となるのは、ズバリ試合時間だ。今季のここまでの平均試合時間を見てみると、最短は巨人の3時間8分でワーストがヤクルトの3時間26分。「令和最初の勝利投手」は、巨人―中日戦の中から誕生しそうで、菅野、山井が最有力。令和の時代の始まりにプロ野球にどんなドラマが待っているのだろうか。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)