パ・リーグ最終盤を勝ち抜くために必要なこととは?【伊原春樹の「野球の真髄」】
ソフトバンクのエース・千賀滉大が西武との天王山初戦で負け投手に。首位攻防戦終了時のゲーム差は1に縮まったが、9月はまさに熱パとなる/写真=桜井ひとし
残り試合も20試合を切ったシーズン最終盤でパ・リーグの戦いが激しさを増している。8月30日からはソフトバンクと西武がメットライフドームで首位攻防戦を繰り広げた。結果は2位・西武が2勝1敗と勝ち越し、首位・ソフトバンクとのゲーム差を1に縮めた。まさに熱パ到来だ。 果たして、この先にどのような結果が待ち受けているのか。9月11、12日には再び両者の直接対決があるが、そこまでに勝利を取りこぼさないような戦いが必要になる。そもそも、ここまで混戦になってしまったのも、ソフトバンクがZOZOマリンで行われた8月23日からのロッテ3連戦で勝利を挙げられなかったことにある。これで今季、ソフトバンクはロッテに対して6勝15敗、ZOZOマリンでは2勝10敗と相性の悪さがそのまま出てしまったが、これは痛かった。 下位チームに“お得意様”となっているようでは、そう簡単に栄冠はつかめない。逆に優勝するチームは“お得意様”を作るものだ。しかし、今季に限ってはそううまくはいかないことも分かる。8月25日現在で3位・楽天から6位・オリックスまでも3ゲーム差内でひしめき合っていたのだ。クライマックスシリーズ(CS)進出権を得られる3位を最下位のオリックスもまだ視界に入っていた。だから、どのチームも・・・
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週刊ベースボール