鏡でのぞく、足元の春 カタクリの群生地、愛好会が見物客に貸し出し
長野市の山麓に2万~3万の群生地
長野市西長野の旭山山麓に広がるカタクリの群生地で、鮮やかな紫色の花が見頃を迎えている。曇り空が広がった5日、寒さからか花びらを閉じているものも見られたが、市内外から訪れた見物客はスマートフォンで撮影しながら、足元の春を楽しんだ。 【写真】開花が宣言された、「天下第一」タカトオコヒガンザクラ=5日
下向きに咲く花、観察しやすく
地元有志でつくる「カタクリ愛好会」によると、約10アールの群生地には2万~3万株が自生する。今年の開花は平年並みの3月末に確認。高さ15センチほどで花が下向きに咲くため、観察しやすいように鏡を貸し出している。 小田切隆一会長(55)は「天気が良ければこの週末で満開になる」と話す。友人と訪れた同市七瀬の青山多佳子さん(67)は「色がきれいで想像以上にたくさん咲いていた」と笑顔。花は中旬まで楽しめそうだ。