<解説>大ヒットの「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」 発表から18年 スタッフ、キャストの思い
人気アニメ「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの完全新作劇場版「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が、公開17週目の5月23日で一部映画館を除く全国規模での上映を終了する。劇場版は、2006年に制作が発表されたものの、その後は長らく続報が途絶えていた。発表から約18年の時を経て、1月26日に公開された。約4カ月のロングラン上映となり、5月18日付けで興行収入が47億円を突破するなど大ヒットしている。発表から約18年、劇場版にはスタッフ、キャストの思いが込められている。 【写真特集】「SEED FREEDOM」は終わらない! 新作ガンプラ続々発表 話題のズゴックも
◇福田己津央監督の18年
「機動戦士ガンダムSEED」シリーズは、「機動戦士ガンダムSEED」が2002年10月~2003年9月に放送され、続編「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」が2004年10月~2005年10月に放送された。これまでの「ガンダム」シリーズのファンに加え、多くの女性層を獲得し、ガンプラ(プラモデル)も好調で、小学生を中心に“第二次ガンプラブーム”を巻き起こした。
「SEED FREEDOM」は、福田己津央監督らテレビアニメのスタッフが再集結した。放送開始から約22年、劇場版の発表から約18年たったが、福田監督はインタビューで「20年というのは、思ったよりも時間がたったように感じていなくて、せいぜい10年くらいかなという感覚です」と語っていた。
「両澤(千晶)が亡くなってから、時間がたつのが止まったようなところもあって、その間が動いていない気がするんですよ。劇場版が発表されたのも少しフライング気味でしたし。仕事として常にプロット、脚本が横にあった。途切れていなくて、20年前のままなんです。そういう意味では、古くなってなければいいなと思います」
◇故・両澤千晶さんへの思い
両澤千晶さんは、福田監督の妻で、テレビシリーズのシリーズ構成、脚本を手掛けた。2016年に亡くなり、「SEED FREEDOM」では後藤リウさん、福田監督と共に脚本としてクレジットされている。